ミュンヘン (DVD) 2005年 

3.1点 骨太だが娯楽的ではない。
ミュンヘン スペシャル・エディション ミュンヘン スペシャル・エディション
あらすじ:
イスラエルの空港で働いていたアヴナーはこれまでの経歴を捨ててミュンヘンオリンピックのテロリストを暗殺するチームのリーダーとなる。次々と標的を倒していくうちに・・・・。
監督:スティーヴン・スピルバーグ キャスト:エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、シアラン・ハインズ、マチュー・カソヴィッツ
角川エンタテインメント
ミュンヘン公式
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スピルバーグ監督というとどうしてもSF大作や大冒険なイメージだがこれは骨太ドラマ。BGMを極力押さえてミュンヘンオリンピックで起きたテロに対して立ち向かうテロ組織?を描く。多分楽しいイメージでいくとかなり凹むんじゃないかと・・・。とはいえ流石に名監督なだけあって主人公の心理の移り変わりやミッションの緊迫感は流石です。中でも見所なのはPLOのアリと主人公の会話かなあ、お互いの譲れないところは本当に理屈じゃないんだよなっていう感じでこの辺は説明しづらいのだが自分では正当だと思っていた事が他人から見ると正当でない、相手のいってることもわからなくもない、だが自分にも祖国や友人や使命があるので譲れない、ただ相手もそうなのだろう、だから殺しあうしかない、というジレンマ?ジレンマなのかどうかよくわからないがそこから最期の方までの心理描写が実に鮮やかなのです。ただ全体的に濃厚すぎてちょっと混乱する。背景が複雑なのもわかるが誰がどの組織かとか背景の繋がりとかがちょっとわかりづらい。メインメンバーの中でも爆弾のお兄さん以外役割がどうもよくわからないし基本的に主人公メインで薦められるのだけどたまに妙に視点がブレる気がする、うまくいえないけど。そんなわけで面白いとは感じるのだけど妙に纏まりがない印象の映画かも。

コメント

見た後の感じがそんなによくないのはエンディングがすっきりしないからかなあと思ってみたり。
テーマはなんだろう、テロをする事自体じゃなくてテロをする人の一個人的な理由とかそういうのが焦点なんだろうか。あきらかな表現で心理描写がないのは多分安易にテロに同意したり反対することをさけたのかもしれない。啓蒙っていうといいすぎかもだけど各自色々考えてっていうメッセージかもしれない、がスピルバーグ見る人はだいたいわかりやすいのを求めるんだよねー。

カラーパープル当りから路線が変わってきてそれでも尚,好きな監督だったので期待してみたんだけどイマイチどこと言って盛り上がりに欠ける映画だったなぁ。シンドラーでもプライベートライアンでも見終わった後はそれなりに印象に残ったんだけどこれはあんまり...。少々淡々と描きすぎたきらいが伺えるんですがそれは彼がユダヤ人だからってことと関係するんでしょうか。感情的な部分や思想的な部分が極力省かれていたように感じるし、見る側の安易な感動ってもんは結局そう言う部分への共感から生まれてくるんだけど...などと思った次第です。

そういえば宇宙戦争も宇宙とかCGよりはヒューマンドラマに重きが置かれてたなあ。
スピルバーグのヒューマンさってのはなんとなく万人受けしないんじゃないかなあと思わなくもない。基本視点が変な意味で狭いと思うんだ、愛国心にせよ家族愛にせよテーマが絞られたら一直線。ミュンヘンは民族背景と反戦と葛藤みたいな絞りだったから面白かったけど多分そうすると愛とか娯楽性というのが欠落するのでドラマとしては面白いが若干人を選ぶ作品になったのではないかなあと思わなくもない。その絞ったターゲットにハマれるかどうかかなあ。

ふむ

スピルバーグは、
かつてのスターウォーズとかの大作的なものから、
いつからかツンドラーの奇跡とか
ドキュメンタリータッチの強い映画に
なったような気がするかも。

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