沈まぬ太陽 (映画)

POINT:★ あらためてみるとキャスト豪華だなぁ。
沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]
あらすじ:
恩地と行天は国民航空に所属し、労組で激しく賃上げ請求をしていた。ところがこれがきっかけに恩地は長期間海外にとばされ、行天は会社と折衝していくことでのし上がっていく。何十年かたち、御巣鷹山に国民航空が墜落する。これを期に日本に戻った恩地であったが、政治介入により国民航空自身の見直しが叫ばれ、その中で依然とは異なる闘争が始まるのであった。
監督:若松節朗 キャスト:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二
沈まぬ太陽公式
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3時間半でインターバルがあるという昨今珍しいロングな映画ですが、長さ的にはちっとも気にならなかった。その面ではうまく緩急がついた構成だったと思うんだけど、人物描写の緩急がちょっとゆるかったかもしれない。というかかなり重いという前評判だったんですが案外そんなこともなかったのはそのへんが薄かったからかも。本作の面白さは、同じ方向を向いていた恩地と行天という二人の男が小さなきっかけで全く別の道を歩んでいくところが醍醐味なんですが、良くも悪くも二人とも普通のヲッサンにしかみえないんだ。二人とも確かに面白い人物ではあるんですが、その時々の視点がぶつ切りになっている為その場面でどう考えてるのかってのもイマイチみえてこないし、この場面が後々どう響いているのかっていう描写が皆無なんだ。だから印象深いシーンがあってもそれ単発で終わってしまって余韻が全く描かれてない。例えば劇中である人物が死んでしまうんですが、その後登場人物がどう感じたのかについてその後のシーンが描かれすらしないわけで随分勿体無い気がする。そんでメインの二人の男の対比という面でも薄くて、絡むシーンはあるんですがこれが対立軸を中心として描くのではなく、個々人の個別的な人生という視点で描かれてるのでやっぱり何を考えてるか、というか労組の話なのに情熱というか感情があまり感じられない感じ。多分時間の流れとともに二人とも少しづつ変化していくものだろうけど、その辺の書き分けがいまいちであり(とくに行天の差が場面ごとに出なくて少し残念)やっぱりちょっともったいない感はある。まあそのせいで重くなりすぎてないってのもあるのでいい悪いというのでもないんですが、全体的に人物描写がどことなくテンプレっぽいというかぼんやりしてしまった印象はぬぐえないなぁ。そういう点で一番ビビッドというか感情が出てたのは松雪泰子ではある(個人的にはほかの人物もせめてこのくらいは感情的なほうがいいなあ)。ぼんやりとした要因はほかにもいろいろあって、労組やら海外転勤やら御巣鷹山、JAL再生などいろんな事件がでてくるんですが、これを時系列ではなくある程度ミクスチャして描いている部分自体は面白いのだけど、どうもやっぱり重点がよくわからず、なんとなくさまよってる感はぬぐえないかも。長ければ長いほど、今登場人物が何を考えているかを描かないと助長感が助長する罠におちてしまう。
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