キャピタリズム マネーは踊る (映画)

POINT:★ 相変わらず扇動的。
あらすじ:
資本主義ってなんだろう。アメリカでは高度経済時代以降、ウォールストリートが政治を乗っ取り民主主義ではなく資本主義が世界を掌握していた。しかし最近ちょっとだけ、これに異を唱える流れがある。
監督:マイケル・ムーア
キャピタリズム マネーは踊る公式
前作のシッコよりは多少プロパガンダ臭は薄れた感じはあるんだけれども、やっぱり胡散臭いのは扇動的過ぎるからだろう(そして現政権のよいしょも多少あった)。そもそも論をすると、サブプライム諸々の不況の原因ってのはあまり語られてないし、民主主義それから資本主義が何かっていう解説はほとんどされていない。にもかかわらず見た後に資本主義(ウォール街)はよくないっていう印象になるのはひたすらウォール街を叩きまくってるからだろう。もちろんウォール街による過度な政治介入は市場のウォール街以外の人にとっては雇用崩壊したりとかあまりいい影響を持たないわけで、ではなぜそうなるのか、とかそういう説明がほとんどなく、ものすごい断片的な映像をつなぎ合わせていて企業が悪いというイメージを作り上げている。その強引なまでの手法はある意味驚嘆はするんだけど、論理が飛びすぎてて気持ち悪い。たとえば会社が従業員に保険をかけている⇒家族には保険金が支払われないのに従業員が死んだ金で企業が儲かるのはおかしい!という論理は一見正しいようにもみえるんだけど、ではその月々の保険金を支払っていたのは誰かというと企業だし、企業にとっても不測の事態で従業員を失うとその雇用関係に関する補填やらなんやらでお金がかかるわけで、そういうリスクヘッジとして保険をかけるのはどちらかというと正しい行動だと思うのよね。ただ従業員が死んだことによって企業が儲かるような保険を保険屋がどんどん進めるってのはモラルハザードには強く働くわけで、って考えるとそれぞれの話の方向性がだいぶんずれているんだ。企業としてはリス管として保険は正当な業務行為だと思われるし、保険会社ってのは理念的には主にリスク配分&現在化しなかったところは配当って感じで設けてはいけないシステムになっているはずなんだけどまあその辺はおかしいとして、モラルハザードを防ぐには政策的な手法をとらざるを得ないような気もするがその辺はまあおいといて、保険金をかけてない家族が金を受け取るってのはそもそもお門違いの話じゃない?って思うわけさ。で、この映画は貧者を徹底的にかわいそうな人につくりあげて企業活動(ってそもそも営利目的だから福祉活動を求めるのも根源的にずれる気がする)を片っ端からクサすというつくりになっていて、なんかその論理の繋がらなさが半端なく気持ち悪い。まあ現象面で虚偽があるわけではないし政治の動きを多少トレースしてる部分は面白くはあるんですが、そんなら通貨発行権と暗殺あたりまで遡ってほしくはある。ともあれ目につくところだけ過剰に取り上げた感がやっぱり好きになれない一因。
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