キューポラのある街 (DVD) 1968年

POINT:★★ 色々カルチャーショック。
キューポラのある街 [DVD]キューポラのある街 [DVD]
あらすじ:
川口は鋳物の町として有名で、キューポラと呼ばれる長い煙突群が聳え立っていた。そして高度経済成長が訪れて町も発展していき、工場で職人として働いていたジュンの父親もリストラの波に襲われた。豊かになる町と反比例するように貧しくなるジュンの家であるが、ジュンはパチンコ屋でバイトしたりして一家を支えるのだった。
監督:浦山桐郎 キャスト:吉永小百合、浜田光夫、市川好郎、加藤武、吉行和子
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朝鮮の子とつきあってるのかろくでなし、とかいう言葉が普通に溢れ、子供でも当然のように労組運動や在留朝鮮人帰還事業の話をしているという時代風景がなんだか新鮮だ。このころは子供であっても世情からか政治の話を口に出したり、女学生がパチンコ屋で働いたり、今とは大分子供の価値観というかスタンスが違う。長屋的な駄目親父も目の前にいるとたまったもんじゃないと思いはしても、高度成長期の中で崩壊していく何かにしがみつく親父像としては必要なものなのだろう。よく考えたら戦争にギリギリいかなかった世代っていうのもパラダイムシフト的には興味深い。さて本作のポイントは行動経済成長に取り残された貧困を描いたところなんですが、残念ながら吉永小百合のあふれ出る品によってあまり貧乏に見えないところが難点か(理想的な少女だとしても)。最終的には結構明るい映画ではあるのだけど、途中のどん底を描くにしてはやはり輝いているというか高貴な感じがする(ので描かれている内容から若干ういてる)。しかし土手から見えるキューポラと開けた空が象徴しているようにこのころはまだ未来への希望があったわけで、今の若者の閉塞感から考えるとなかなか感慨深いものがある。映画の内容以上に描かれている世相が興味深い映画であった。
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